「人事評価制度導入の目的」
飲食業T社都内に3店舗展開するイタリア料理専門店ですが、今後の更なる店舗展開に向けてしっかりとした人材採用と育成を目的として人事評価制度の導入を検討する必要が生じました。
各店舗の人員構成は、統括管理者の店長以下、調理スタッフ、接客スタッフ(アルバイト含む)の構成ですが、これ迄は、店長の個人的な評価基づいた人事評価だけで実際の育成の為の材料という位置づけにはなっていませんでした。そこで全店舗共通の評価内容を設定し、客観的かつスタッフにも納得性の高いものとなるよう腐心して作成しました。
「導入した評価制度と効果」
人事評価制度といっても、これ迄はしっかりしたルールに基づいたものは何もない状態であった為、どの様な評価内容を作成してどのように評価するかで悩むことになりました。そこで最初から難しい評価内容を設定するよりも実際にスタッフが毎日従事している業務内容を整理して、その行動と今後の多店舗展開であるべき行動パターンをスタッフ全員で話し合い評価内容を作成しました。目標も手が届かない理想を掲げるより、今現在から少しの頑張りで実現出来そうな内容を中心に設定することでスタッフ全員が取り組み易く頑張った効果が見に見えやすいものとなるよう工夫しました。
評価を行う店長には、単なる評価だけではなく、会社がめざす方向とスタッフの取るべき行動がリンクするよう絶えず心掛け、スタッフと定期的(4か月に一度の面談)な話し合いで進めることに注力していきました。導入から丸1年経過し、店長以下スタッフ全員が3回の面談と評価を経験したことから現在では、全員がしっかりとした行動目標を把握して毎日の仕事に邁進出来ている状況です。