「人事評価制度導入の目的」

Y社様は、交通広告(バス、電車、駅看板等)とイベント企画を業務とする従業員数30名の企業です。人事制度導入を検討するきっかけは、適材適所を明確にすることで従業員の働きを無駄なく業績向上へ結び付けられるようにすることを目的としたことでした。
これ迄は、しっかりした評価基準を作成しておらず、どの職種でも同じ評価シートを利用したり、評価基準が曖昧で全員に最高評価Sや高評価Aをつけていたことから優秀な人材の離職が続き、若手社員が育たないという悩みを抱えていました。

「導入した評価制度と効果」

最初に取り組んだ内容は、職種別・等級別に評価基準・項目を策定し、評価シートを作成しました。また、評価する側にしっかりと意識を持ってもらう為に定期的な管理職研修や評価会議を実施することで評価することに慣れてもらう等、時間をかけながら人事制度の定着を図っていきました。
人事制度導入後は、何をしたら評価が上がるかか明確になった為、社員の意識が高くなり業績向上へと結びつくようになったことが最も効果が上がったこととして認識している。
また、人事評価制度を導入する際には、経営陣だけでなく現場の社員も一緒にワークショップに参加したことから管理職が自分自身がしっかりマネジメント出来ていなかったことを再認識し、行動が変るという変化が見られました。経営ビジョンや人事制度の公開により、適材適所が徹底され、余剰するコストが削減でき、若手社員が成長していく筋肉質な組織に生まれ変わることが出来たと感じています。今後も人事制度の運用を効果的に実施していくためとして、必要な研修や勉強会を続けていく考えです。