M社は、埼玉県岩槻市でスタートした創業5年目の若い企業です。創業者であるI社長と専務のO氏は、高校の同級生で卒業後は、同じ塗装業の中堅企業に入社し経験を積んできました。15年間勤務した企業では営業から塗装業務、経理総務と管理分門の業務に至るまで経営実務のほぼ全てに携わったことで30代の若さで起業に至ることが出来ました。

創業当時の2人の努力が実り少しずつクライアントの信頼を得ながら順調に業績を拡大させると共に従業員数もパートを含め15名を超す規模へと成長しました。従業員数が増えるにつれて社員の育成や定着に強い関心を持つようになりましたが、同時に若い従業員からも社内ルールについての質問や意見などが寄せられるようになったことがきっかけできちんとした働くルール作りの作成と周知が重要であると認識し、本格的に自社独自の就業規則を作成することになりました。

I社長のモットーである安心して仕事に専念できる環境作りとルール制定とその徹底化を目標として同業同規模の他社の就業規則を見本として自社の経営方針を出来るだけ反映させ、実現させるよう作り込みを行いました。

出来上がった就業規則は、3回に分けて従業員全員に内容を説明し理解を深めてもらうよう努めた結果、就業規則制定後は、従業員1人1人が、しっかりと社内ルールを理解しメリハリのはる働き方を実現出来るようになりました。また、社内で発生した予期せぬ事態に対しても問題解決の拠り所として就業規則が作用したことで公平な問題解決へと繋がるなど従業員全員にとって有益なものとなりました。