ご相談時の状況

女性パート従業員が中心となっているサービス業で従業員数は、約40名規模。短時間勤務のパートさんの他、正社員と同様にフルタイム勤務のパートさんもいて立派な戦力として頑張って頂いていました。最近は、人材採用が徐々に難しくなりつつある状況下で、現在勤務していて戦力となっているパートさん達に今後も長く勤務を続けてもらう為に正社員登用制度を導入しました。そこでパート勤務から社員雇用へ移行した際に活用できるキャリアアップ助成金の申請を検討しました。

当事務所のご支援内容

1.キャリアアップ事前計画書作成サポート
キャリアップ助成金は、事前にキャリアアップ計画書を提出する必要があり、正社員化コースなどいくつかのコースが用意されているため、従業員のキャリアップを今後どのように行っていく予定なのかを考えていく必要があります。今回は、現在所属しているパートスタッフの処遇を、パート契約から正社員契約へと変更することを希望されていたため、正社員化コースを選択し計画書を作成しました。出来上がったキャリアップ計画書は、計画を実行する前日迄に労働局へ提出する必要があるため、計画実行をいつ行うかを確認し、期限に間に合うよう提出しました。

2.計画実行期間中のサポート
キャリアップ計画にもとづく実行期間中、パート契約から正社員契約へと労働契約の内容が変更になるため、契約内容が労働基準法や労働契約法などの関係法令と照らし合わせて問題がないか契約変更のタイミングで契約書のチェックを行いました。また、申請の際に必要となる出勤簿や賃金台帳の内容に問題がないかチェックを行い手続きがスムーズにいくよう事前準備を行いました。

3.申請書作成のサポート
今回の支給申請は、実際に計画を実行し始めてから6か月以上経ってから申請を行うことになります。また、他の助成金と同様に支給申請を行う際、該当期間中の出勤簿や賃金台帳など添付資料を提出する必要があります。このため、こうした添付資料の全てが労働法規に照らし合わせて問題がないかを確認していく必要があります。計画実行段階に頂いていた一部の資料を含め、最終的に改めて申請書類一式を確認し、労働局へ提出しました。

3.審査結果

助成金の支給申請書類一式を提出してから約6か月後に、無事、キャリアップ助成金支給決定通知書が会社に届き、50万円の受給が決定致しました。